2012年6月7日木曜日

芥川龍之介の 六の宮の姫君のあらすじ教えてください。

芥川龍之介の 六の宮の姫君のあらすじ教えてください。







京にすむ六の宮の姫君は、両親に寵愛

されて育ちました。

しかし、両親が相次いで死んだため、家は

家財を売り払うほどに零落し、使用人も

やめていきます。

姫は乳母一人を頼りとしますが、ついに

ある男性の保護を受けることとなります。



姫の生活は安定しますが、男の父が

陸奥の守に任じられたため、男は

姫をおいて任地に行くことになります。



「五年経てば任期が切れて戻ってくる」

といって、男は出かけますが、男は

任地で妻を得て、六年経っても戻って

きません。



男が今日に戻ってきたのは、結局、

九年後です。

男は姫を捜しますが、姫は行方不明です。

ようやく見つけ出した姫は零落し、病気に

なっています。

男は姫に声を掛けますが、筵の上に俯伏して

倒れます。

乳母は通りかかった法師をつかまえ、

臨終の姫のために経を読んでくれるように

頼みます。

法師は姫に阿弥陀仏の御名を唱えるように

いいますが、姫はそれに応じることが

できないまま死んでしまいます。



その後、朱雀門のほとりに、女の泣き声が

するという噂が流れ、それを確かめに

侍がやってきます。

そこで彼は、姫に念仏をすすめた法師に

出会います。

女の声を聞く侍に、法師は

「あれは極楽も地獄も知らぬ、腑甲斐ない

女の魂でござる。

御仏を念じておやりなされ。」

といいます。

侍は法師が高名の上人であることに気づき、

驚くのでした。







なお、「六の宮の姫君」は、青空文庫で全文を

読むことができます。



http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/130_15275.html





それほど長い話ではないので、あらすじと

いわず、全文をお読みになっては

いかがでしょうか。





また、北村薫氏は、この作品と芥川とを

あつかった、「六の宮の姫君」という

作品を書いています。

年配の作家から伝え聞いた芥川の

不可思議な言葉の意味を、出版社で

アルバイトをする女子大生の主人公が

解き明かしていく、という内容です。

この作品は、非常に面白いものとなって

います。

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